【8Beatハッカソン】「認知症xIT@八王子」一日目レポート
3月1日(日曜日)、8Beatハッカソン「認知症xIT@八王子」(一日目)が、経産省関東経済産業局と共催して開催されました。
当初の予定だった定員35名をはるかに超える参加者と関係諸方面の多数の見学者を含めて、8Beat内部は、瞬間最大風速50名を超える来場者で埋め尽くされました。まことに、ありがとうございました。(ご視察頂いた、経産省関東経済産業局、八王子市役所、八王子商工会議所、サイバーシルクロード八王子、みずほ情報総研の皆様、ありがとうございました)
当日の冒頭は、南多摩医療圏東京都認知症疾患センター・医療法人社団光生会・平川病院院長の平川淳一先生より「認知症を考える」という標題の下で、重厚な内容でありながら軽妙洒脱なレクチャーを頂きました。
このレクチャーでは、認知症の医学的基礎から豊富な症例を踏まえた認知症の特徴、そこから一気に視野を広げて我が国の認知症の現状と国家戦略、そして八王子市の現状へと至る包括的な内容でした。
特に印象深かったのは、認知症は当事者・介護者にとっての問題であると同時に、すぐれて地域社会的な課題である(ならざるを得ない)とのご指摘でした。
2番目のレクチャーは、社会福祉法人美薗会・特別養護老人ホーム「絹の道」所長の桒原利政先生より「施設における認知症介護」という標題の下で、特養ならではのリアルな内容でレクチャーを頂きました。
このレクチャーでは、多様な介護施設の中で特別養護老人ホームが果たすべき役割と「絹の道」の独自性、認知症利用者の特徴とケアの実際、そして、利用者を介護する施設職員のメンタルケアにまで話は及び、最後は事例研究で締めくくられました。
特に印象深かったのは、レクチャーの最後、利用者の家族(遺族)からのお手紙の朗読でした。介護家族の非常なご苦労と看取りを終えた達成感を綴られた内容に会場は静かな感動に包まれました。
昼食を挟んで、午後の最初のレクチャーは、みずほ情報総研の武井康浩氏より「ウェラブル端末 個人的な楽しみ方」という標題の下で、ヘルスケア製品(ウェラブル・デバイス)を実に12種類もご紹介頂きました。
それぞれのデバイスに関する武井氏独特のシャープな評価には、中には辛口のコメントもありましたが、これだけの製品群を実際に使ってみる機会に恵まれない我々には非常に参考になるものでした。
それからは、いよいよアイデアソンがスタート。全参加者が8チームに別れて活発な議論が行われ、夕方には各チームの代表者がアイデアを発表しました。(近々、中間発表として公開します!)
その後、懇親会が開催され、なごやかな雰囲気の中で「認知症xIT@八王子」の一日目が終了しました。
皆様、ご苦労様でした。
次は二日目(22日)にまたお会いしましょう!